和歌山県橋本市 病気や予防、トリミングサロンの専門病院

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ブログ

股関節脱臼2014.8.26

6歳のオスのトイプードルのゴン太君
2年6ヶ月前の2012年2月10日に左足の股関節脱臼をおこし整復をしました。
その1ヵ月後の3月17日に今度は右足を股関節脱臼を起こし整復し治療しました。
その後も2013年1月21日に左足の股関節脱臼、
2014年4月7日にも左の股関節脱臼をおこし・・・
そして8月22日からまたまた左足の股関節脱臼を起こして入院をし
今日安静を指示して退院しました。
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股関節脱臼は股関節に交通事故や打撲などの大きな外力が加わり靭帯が切れて大腿骨頭が外れてしまう病気です。
突然跛行したり、痛みのために足を挙げて3本足で歩行するようになります。
股関節形成不全やレッグペルテス病がある場合には股関節脱臼を起こす頻度が高くなります。
治療は非観血的に整復する場合と手術を行う場合があります。
再発防止のためには肥満を避け、フローリングなどで滑りやすい場合はカーペットをひくなどのして足への負担を軽減します。
通常股関節脱臼は背側前方に脱臼しますが、ゴン太ちゃんの場合、毎回腹側後方へ脱臼を起こしており股関節の構造上の問題があるために再々股関節脱臼を繰り返しているものと思われます。
脱臼を起こす頻度がもっと多くなるようなら手術も考慮しなくてはいけません。
今回もとりあえず無事に退院しましたが・・・再脱臼を起こさないことをお祈りいたします。
 

尿石症2014.8.20

どうしてか解りませんが・・・同じ病気や手術というのは続くんですよね。
看護師たちは3回続くとよく言っています。
昨日、今日と2日続けて膀胱結石の手術を行いました。
昨日は10歳のチワワのりんたろう君です。
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りんたろう君の膀胱から摘出された結石です。
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今日は11歳のヨーキーのポー君です。
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ポー君の膀胱から摘出された結石です。
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尿石症とは腎盂、尿管、膀胱、尿道のいずれかに石が存在する病気です。
原因は遺伝的な体質が影響すると思われますが、尿路感染や水やフードの成分が原因になる場合もあります。
またホルモン疾患や腫瘍などの基礎疾患があり尿石症をおこしやすくなっていることもあります。
尿石症はあらゆる年齢でみられ、尿石の種類はメスではストラバイトが多くオスではストラバイトとシュウ酸カルシウムがよく見られます。
また犬種によって出来やすい結石があります。
ダルメシアンは尿酸塩、ミニチュアシュナウザー、ヨーキー、シーズーはシュウ酸カルシウムと尿酸塩、イングリッシュブルドックは尿酸塩とシスチンが多く見られます。
症状は、腎盂や尿管の結石では血尿、腹痛が見られます。
膀胱や尿道の結石では血尿、頻尿、排尿痛が見られます。
また尿道の結石により尿閉を起こし尿毒症となることもあります。
治療は結石種類により異なります。
ストラバイト、尿酸塩、シスチンは食事療法や投薬により結石を溶解することが可能です。
しかし溶解できない結石は外科的摘出となります。
尿石症は内科的に溶解したり、外科的に摘出して治療が終了するわけではありません。
これからは再発をしないように予防が必要となります。
基礎疾患がある場合はこちらの治療を行なったり、
水分摂取量を増やし、石の成分ごとに推奨されている食事療法や薬物療法を行います。
りんたろう君やポー君も術前の尿検査ではシュウ酸カルシウムが見られましたが混合石の場合もあるので現在結石の分析を行っています。
今後は処方食を食べて再発しないように注意が必要ですね。
 

おなか2014.8.19

トリミングサロンに来てくれた猫ちゃんです。
長毛なので暑いからとおなかだけバリカンをあてて熱中症対策をしています。
顔はトレードマークの毛を切ってしまったらイメージが変わってしまうのでそのままです。
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かわいいでしょ!!
で・・・
お腹はというとすっきりカットです。
ほらね!!
ド~~~ン!!
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なんと巨大猫ちゃんなんです。
暑さ対策・・・お腹のバリカンもだけど
まずは減量・・・ダイエットでしょ!

短頭種気道症候群2014.8.18

3歳8ヶ月のフレンチブルドックのハナちゃん16日呼吸がおかしいと来院しました。
来院時比較的呼吸は落ち着いていたのですがレントゲンを撮影しようとハナちゃんを横にすると呼吸が荒くなりチアノーゼを起こしました。
無理をして呼吸困難になってしまってはと思い伏せの状態のレントゲンを撮影したところ軽度の肺炎があることがわかりました。
入院させるか自宅療養にするか迷ったのですが、今まで独りになったことがないとのことだったので、
涼しい環境で安静にすることを支持し17日に来院するように予約をして帰宅しました。
しかし帰宅してすぐにまた呼吸が荒いと運び込まれてきましたが、
この時のハナちゃんはさっきまで見ていた状態と全く異なりガーガーと呼吸音を立てて苦しそうに呼吸をしまるで別のワンちゃんのようでした。
直ちに酸素室に入れて入院治療を開始しました。
ハナちゃんに起こっている病気は短頭種気道症候群という疾患です。
短頭種気道症候群はパグ、フレンチブルドック、ボストンテリア、シーズーなどのまずるの短い犬種に発生しやすい病気で、
激しいパンティング、高体温、吸気時に激しい呼吸音を伴う呼吸困難、元気消失、嚥下困難、食欲低下、誤嚥性肺炎などの症状がでます。
短頭種は鼻の穴が狭かったり、軟口蓋という口腔粘膜と鼻腔粘膜ならなるひだが長かったり、喉頭や気道に異常があったり、舌が厚いために気道が閉塞を起こしやすくなっています。
緊急時には酸素吸入や鎮静処置を行いますが呼吸困難が改善されなければ死亡することもある恐ろしい病気です。
この病気の予防は鼻の穴を広げたり、軟口蓋が長い場合は切除する手術と、
高温多湿で症状が悪化するので夏期の外出制限、湿度気温の調整を心がけ、
異常な興奮を避け適正体重を維持することです。
明日、ハナちゃんは退院予定ですがまだまだ暑い日が続きますので注意が必要ですね。
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エリザベスカラー2014.8.12

ワンちゃんや猫ちゃんが手術をしたり、皮膚病がある場合
傷口や病変部をなめてしまい悪化させないためにエリザベスカラーを首に付けます。
また私達は診察をするときにちょっと怒りんぼのワンちゃんや猫ちゃんに咬まれないようにするために
エリザベスカラーを装着し触診や検査や処置を行います。
普通、エリザベスカラーを装着したらこんな感じになります。
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初めは嫌がっていたワンちゃんや猫ちゃんもすぐに慣れて嫌がらなくなりご飯を食べた寝たりするようになります。
長期間付けているワンちゃんや猫ちゃんは体の一部のようになることもあります。
看護師の愛犬ポッキー君はちょっと気難しくて怒りんぼうさんです。
トリミングをするときも怒りが爆発してしまうのでエリザベスカラーを付けられてしまいます。
でも・・・
顔の大きさとエリザベスカラーの大きさが合ってなくて・・・
なんか変!!
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