ブログ
あーちゃん2014.4.8
昨日、1歳2ヶ月のヨークシャテリアのあーちゃんの出産がありました。
先日、来院した際、飼い主さんが「1月終わりごろから生理があり、今想像妊娠しているみたい・・・」と言っていたのですが、エコーでお腹を診てみると・・・見事にご懐妊~~~!!
あーちゃんはほぼ同じ年齢のオスのヨークシャテリアのおーちゃんと一緒に生活しています。
あーちゃんが生理中、パンツをはかせていたから大丈夫と飼い主さんは思っていたのですが
知らない間に交尾をしていたみたいです。
交尾をした日がはっきりしないため出産予定日も予想がしにくいので、毎日飼い主さんには体温を測定してもらい
体温が下がってきたら報告をしてもらうことにしていました。
昨日は朝から体温が下がり始め、あーちゃんも落ち着きがなくそわそわとしていました。
午後になって飼い主さんから呼吸が荒くなってきたがあまり力んでいる感じがないと電話があったので微弱陣痛の可能性もあるのですぐに来院をしてもらいました。
前回の検査で胎児が1匹であることは分かっていましたが、前回の検査から日にちがたっているので
レントゲンで胎児の大きさとあーちゃんの産道の大きさを測り、自然分娩が可能かどうかを判定し
エコーで胎児の状態を確認しました。
そして陣痛促進剤を注射し陣痛の誘発をし、状態を観察しましたがなかなか大きな陣痛は見られませんでした。
陣痛促進剤を再度投薬し陣痛を誘発したのですがうまくいかず
帝王切開に踏み切ることにし、飼い主さんにインフォームも終わり、毛刈りも済ませ麻酔をかけようをし始めた時、
胎児が少し袋に包まれた状態で見えてきたました。
そして袋を破り見えている脚を引っ張り出しお腹も出てきましたが、頭がなかなか出てこず胎児が窒息状態になってきました。
院長があーちゃんを抑え、私が胎児を引っ張り・・あーちゃんは痛さで叫び声をあげていました。
でもあーちゃんが頑張って最後の力を振り絞り無事に胎児の頭を出すことが出来ました。
ただ赤ちゃんはしばらく産道で止まっていたため呼吸をすることが出来なかったので窒息寸前でしたがマッサージをしていると息を吹き返し大きな声で鳴き始めてくれました。
もうちょっとのところで帝王切開になるところでしたが本当に無事に自然分娩で出産することが出来てよかったです。
今朝、検診に来た時には母子ともに元気で安心をしました。
189gと大きく生まれた赤ちゃん、元気に育ってくださいね。
ポスター2014.4.2
こんなポスターがあります。
一見、映画「相棒」のポスターのようですが・・・・
よくよく見るとちょっと違うのです。
ね!!
環境省とのコラボで作ったポスターなんです。
なかなか粋なことをしてくれますね。
ホント、ペットは相棒ですよね。
一生大切に飼ってあげてくださいね。
お散歩バック2014.4.1
今日は4月1日
桜も咲き、週末はお花見日和になりそうですね。
暖かくなりいい季節、
この季節はそろそろ狂犬病予防注射とフィラリア検査の季節でもあります。
まだフィラリア予防薬の投薬まで日にちのあるこの時期は
検査もあまり込み合っていませんので、
今のうちにフィラリア検査と狂犬病予防注射の接種をすることをお勧めいたします。
また暖かくなってくるとノミやダニの活動も活発になりますので、
ノミ・ダニ予防もお忘れなく!!
今、フィラリア検査を行ってくださった方にもれなくお散歩バックをプレゼントしています。
今年はピンク、ブルー、オレンジ、グリーンの4色です。
数に限りがありますのでお早めに!
ムギ君2014.3.29
19日に猫の動脈血栓塞栓症(ATE)で入院をした4歳のムギ君が
今日無事に退院しました。
19日に入院し血栓を溶解する点滴をし、3日目に右足にいっている血管に詰まった血栓が解けて血行が再開し温かい肢になり、
5日目に左足の血栓も解けて歩行も痛みもなくなり7日目に退院をする予定でした。
右足
左足
前肢
しかし退院当日、朝から呼吸が荒く見る見る間に肺水腫を起こし呼吸困難になり酸素室に入ることになりました。
血栓症も肺水腫も心筋症が原因です。
頑張り屋さんのムギ君は利尿薬と強心薬を中心に治療を行い、治療に反応してくれて次の日には酸素から離脱することができました。
本当に無事に退院できて良かったです。
でも血栓塞栓症を起こした猫ちゃんの予後はあまり良くないとの報告があるので今後がとっても心配です。
長生きしてくださいね、ムギ君!!
ふつお君2014.3.29
今日は我が家の愛猫「ふつお君」と一緒に出勤しました。
糖尿病の検診と幹細胞療法の前の検診のための来院です。
先日の再生医療学会で幹細胞療法の適応症に糖尿病がありました。
膵炎に関連した糖尿病の時に有効とのことなので
ふつお君にも適応となるだろうと思っています。
また学会で自分の脂肪ではなく他の猫ちゃんの脂肪から摘出した幹細胞の移殖(他家移殖)でも効果があるとのことだったのでふつお君で試してみようと思っています。
もしこれで糖尿病が良くなれば他の猫ちゃんやワンちゃんにとって、治療の選択肢が増えることになりますね。
体調の悪い子に麻酔をかけて脂肪を摘出するリスクも減るのでより早い治癒が見込まれると思います。
ふつお君、みんなの未来がかかっているので・・・必ず良くなってくださいね!