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水中毒2020.7.29

天気予報によれば明日、梅雨明けするとのことです。
遅い梅雨明けなので今年は冷夏かと思っていたら・・・猛暑になるそうですね。

暑くなると川やプールで水浴びをする機会が増えてきます。
またお庭で水まきをしながら涼を取ることもあるかもしれません。

ワンちゃんの中には水遊びが大好きなワンちゃんもいます。
ただ遊びながら大量の水を飲むのは注意が必要です。

大量の水を飲むことにより「水中毒」を起こしてしまうことがあります。
大量の水を摂取することにより血液中のナトリウム濃度が低下し低ナトリウム血症をおこし、お腹がふくれる、大量のおしっこをする、フラフラする、元気がなくなる、大量のよだれがでる、嘔吐、呼吸が荒くなる、瞳孔が開くなどの症状が出ます。

重症の場合、痙攣、意識がなくなる、昏睡、脳浮腫をおこし死に至ります。

熱中症も命の危険がありますが、水中毒も命の危険があります。
適切な飲水を心掛けてください。（1日に必要な飲水量は体重1㎏あたり40～60ｍｌです。）

11歳10か月のミルクちゃん
名前のように真っ白な長毛の美猫ちゃん

生後7か月の時に避妊手術を行っています。

今年の2月末に乳腺にしこりがあることに気づきました。
猫の乳腺にしこりがあった場合90％が乳癌です。
猫の乳腺腫瘍の発生にはホルモンが関係しており、生後6か月までに避妊手術を行った猫では乳腺腫瘍の発生率が91％減少、1歳までに手術を行うと86％減少すると言われています。

ミルクちゃんが7か月で手術を行っているので、乳腺炎の可能性も考え細胞診を行いました。細胞診検査ではマクロファージ性炎症とのこと（ただし乳腺癌は否定できない）だったので消炎治療を行いました。

しかししこりはなくなることはありませんでした。
しこりがなくならないので乳腺腫瘍（乳癌）を疑い4月9日に右乳腺の全摘を行いました。

病理検査の結果、やはり乳癌でした。がリンパ節転移は認められませんでした。

5月11日と6月1日、抗がん剤の投与を行いました。
そして7月16日、左乳腺にもしこりがあったため左乳腺の全摘手術を行い、本日退院をしました。

前回、抗がん剤投与により元気消失・食欲不振、下痢など副作用が強く出てしまったので、今後、抗がん剤の投与をどうするか検討が必要です。

再発や転移が起こらないことを祈るばかりです。

7月17日（金）は休診させてただきます。
また18日（土）、20日（月）は院長不在となります。

大変ご迷惑をおかけいたします。
院長の診察を希望の方は17日～20日以外の日でご来院ください。

また18日、20日は獣医師1名での診察となりますので、お待ちいただく時間が長くなる可能性があります。

トリミングサロンにつきましては通常通り営業をいたします。

18歳のダックスのモカちゃん
15歳の時に「これで最後だよ」と歯石除去手術を行いました。

その後、しばらくは歯磨きをしていたのですが徐々に歯磨きを嫌がるよになり
この頃は口を見ただけで噛むようになってきました。

血液検査では少し腎臓も悪くなってきたので、一回は予約をキャンセルしていました。
しかし、やはり口臭と歯石、またこのまま放置した場合の根尖膿瘍による外歯瘻も気になるとのことで、歯石除去・抜歯手術を行うことになりました。

術前の状態

術後の状態

抜歯を行った歯は歯周病のため触ったら簡単に抜歯をすることが出来る状態でした。
歯磨きを嫌がるよになったのは歯の痛みも関係していたと思われます。

本当に今回で麻酔をかけて歯石除去するのはもう終わりです。
これからは寿命まで歯磨きをしてくださいね。

院長の実家の猫のケイ君
いつも実家に行ったときにケイ君の左目の目頭にある腫瘤が気になっていました。
院長に言っても何も行動をとってくれず・・・

そんな折、たまたまケイ君を預かることになり・・・
目頭の腫瘤の細胞診をしたら・・・やはり肥満細胞腫という皮膚癌でした。

で・・・預かっている間に手術をしてしまいました。

眼瞼ギリギリでしたがなんとか切除することが出来ました。

今は病理検査の結果待ちです。