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トロ君2019.8.26
トロ君は12歳のチワワとダックスのハーフ犬です。
7月末ごろから肛門の横に膨らみがあり、便の出が悪くなっていました
排便困難の原因は会陰ヘルニアです。
会陰ヘルニアは中~高齢の未去勢のオス犬に発生しやすい疾患です。
直腸を支えている肛門まわりの筋肉が裂けて腸管や脂肪や時には膀胱などが脱出することにより排便困難や排尿困難を起こします。
トロ君は左右とも会陰ヘルニアを起こしていましたが左側の方が重度であるため、今回は左側の会陰ヘルニアの整復と去勢手術を行いました。
手術は8月23日に実施、ヘルニア部にはインプラントを挿入しヘルニア孔を閉鎖しました。
術後の経過は良好で、23日午後からは餌事も食べ始めたので本日退院をしました。
トロ君は今回の手術で治療が終了するわけではありません。
トロ君には以前から左右の鼠径ヘルニアもあります。
現在、鼠径ヘルニアによる臨床症状はありませんが、かなり大きなヘルニアのため、腸管や膀胱が逸脱し腸閉塞や尿閉を起こす危険があります。
今回の手術の抜糸が終わったら、鼠径ヘルニア、そして右側の会陰ヘルニアと手術を検討していきたいと思っています。
アイちゃん2019.8.24
病院の看板犬のアイちゃん
今は15歳、11月には16歳になります。
医局でもほとんど寝てばかりですっかりおばあちゃん犬になってしまいました。
今日、アイちゃんの写真を撮ってみたら・・・
宇宙から瞬間移動をしてきたような面白い写真が撮れました。
角化異常2019.8.23
13歳のロシアンブルーのブン君
5年前に来院をした時から爪が異常に伸び、パットの角質が固く角のように伸びていました。
パットが固くなり歩行困難となるため、
半年ごとに鎮静をかけて爪切りと角質除去を行っています。
術前の状態
爪切りを行いパットの角質を除去し保湿剤の処置を行いました。
術後の状態
術後2~3日すると元気に走り出すそうです。
また爪が伸びパットが固くなってしまいますが、しばらくは痛みからは解放されると思います。
ダニ2019.8.22
厚生労労働省からポスターが届きました。
滅茶苦茶、昭和の映画のようなポスターで、思わず笑ってしまいました。
しかもダジャレだし・・・
ダニの予防はたいせつです。
ワンちゃんも猫ちゃんもそして飼主さんも・・・
注意してくださいね。
コロンちゃんの歯石除去2019.8.21
今日は14歳のプードルのコロンちゃんの歯石除去と抜歯手術をしました。
8月8日に右目の下に傷ができたと来院されました。
傷の原因は外傷ではなく歯周病による外歯瘻でした。
抗生物質と鎮痛剤で炎症と疼痛の管理を行なった後、手術をしました。
術前の状態です。
術後の状態
外歯瘻を起こしていた歯は動揺しておりすぐに抜歯を行うことができました。
一週間後に検診を行い歯肉の状態と外歯瘻により目の下にできた傷が治癒していることを確認して治療終了となります。
今後は歯石が再付着しないようにブラッシングをしっかりとおこないます。